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(広報みくに421号 (平成11年7月1日) 「三国の匠」より転載)

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  5月20日。三国祭に町並みを練り歩いた山車(やま)。この山車人形を作って51年。岩堀薫さんに製作秘話をお聞きしました。
はだか山車
■人形作りで難しいところは――深み

 形の顔は、まず粘土で型を作り、それをもとに和紙で5mm程度の厚さになるまで貼りあわせます。厚みが増すと、表面のしわなどの「深み」(立体感)を表すでこぼこが少なくなり、これを計算に入れないと、後でバランスの悪さが強調されてしまいます。若いころは、3体のうち1体しか使いものにならなかったですけれど、今はその確率が低くなりました。

色塗りで、それを調整できるのでは?

 やいや、逆に色を塗るとなおさらそれがわかるんです。ですから、色を塗るかどうか、の判断が難しいですね。時には妻や息子に見てもらい、参考にします。
 妻には50年来、衣装を作ってもらっていますから...。
暫
■動かない山車だから――――

昔と今の、作りの違いはあるのですか?

 の父は、手や足の芯棒を生木で作っていましたが、これは動かしようがない。だから今では鉄板を使っています。狭い町なかを引いて歩くためには、サイズにも制限がありますし、ポーズも制約されます。なによりも、動かない山車を動いているように見せるために工夫をしたわけです。

■作るのが不可能な山車――――

 すが、「裃(かみしも)」を着た山車は、どんなに工夫してもできませんね。
 下から見上げると、胸の部分にじゃまされて顔が見えない。首を長くして見せようとすると、ろく ろ首のようになってしまう。だから、今まで裃を着た山車は片肌を脱いだ山車になっていますよ。

記事の転載については平成11年7月2日に編集発行の三国町役場総務課より許可を得ています
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