折れバチ修理

折れバチ修理


折れ樫バチ修理をしました。その工程を写真で紹介します。

 

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1.ヒビの様子1

長さ490mm直径21mmの樫バチが真ん中あたりでベキッという音とともにご覧のとおりです。

上は折れた直後。キラキラテープを巻いてあるので被害は最小限で収まった模様。
下はテープをはがして状態を見たところ。

 

折れたバチ

 

 

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2.ヒビの様子2

折れた部分のアップと、修理のための道具の写真のみです。

バチは木目に沿って割れているのがわかります。
買う時に目の通ったものを選んだのですが、このような目の流れでも割れるんですね。
初めて知りました。

さて、写真を見ればどうするかわかりますよね。

作業の途中で気が付いたのですが、手順を間違ったので、この道具ではちょっとまずかったです。

折れた部分のアップと、修理のための道具

 

 

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3.接着剤を

爪楊枝を使い、木工ボンドを割れた隙間にたっぷり塗りこみます。
そしてくぎ穴を開ける。

間違いました。

千枚通しでくぎを打つための穴を開けたのが間違い。
又、この作業は接着剤が乾いてから行うべきでした。
割れた先端の薄い部分に穴を開けた時、縦に割れたのです。
さあ、あなたならどうしますか。

それはさておき、とりあえず塗り込みやすいように爪楊枝を割れの先端にはさみ、写真のように紐を通し、爪楊枝を使い接着剤を隙間に入れ込みます。

次に紐を通し写真の左から右へ狭いほうへずらして、狭い隙間に接着剤が入るようにしました。

 

修理過程

 

 

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4.くぎ打ちと完全密着接着

ありあわせの釘と針金を使い、完全密着接着。

釘穴、千枚通しではバチが目に沿って割れそうなので、ドリルで開けなおしました。

釘を打ち込んでから、針金を巻いて締め上げです。

見た目が悪いのは不本意ですが、行き当たりばったりですから仕方がありません。次回はうまくやるぞ!。

接着剤が乾くまで、しばらくこのまま放置しておきました。

完全接着できたらあとは仕上げをするだけです。

 

くぎ打ちと接着の図

 

 

 

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5.接着完了

接着剤が乾いたので、巻いてあった針金を外したところ。

余分な接着剤が固まってバチに付いたまま残っています。

この時点で、釘の頭が表面に出ないように、釘の頭の大きさのあて金を使い再度打ち込みました。

次回は、接着した割れた合わせ目に段差ができたので、それを直して仕上げです。

 

接着完了の図

 

 

 

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6.仕上げ

今回は、前回出来ていた合わせ目の段差をナイフで削り、握って違和感がないように仕上げました。

ペーパーをかけ、最後にキラキラテープを巻いて修理完了。
ついでにサインを書いて他の人のバチと間違わないようにしました。

実際に使ってみるとて、折れる予感を感じないで打つことができました。

皆さん、修理や製作の様子をこの掲示板で教えてください。
バチ袋、笛袋、ちゃんちきやちゃっぱの袋・・・いろいろありますよね。お待ちしています。

 

仕上げ

 

 

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使ったもの

  • 木工ボンド
  • キラキラテープ
  • 金づち
  • 千枚通し
  • 細い紐
  • 針金
  • ペンチ
  • ツマようじ


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