■講習会で

講習会で習ったこと

(掲示板からの投稿より)

★ K さんありがとうございました。
初めての方には、むづかしいと思いますが、経験のある方はなるほどと思うところがあると思います。

 

習ったこと

先ず笛に対して指はまっすぐに伸ばし直角に位置するように穴を押さえるが、開放するときは穴から遠く離れたところまで(10cmまで)高く指をあげます。

 「打」です。

普通に指をおろせば「ミレドラ」と鳴るところ、毎回二回打ちます一回目は10cmから、二回目は1cmから打ち下ろすので「ミ ミ レ レ ド ド ラ ラ」と 「ころころ」という ころがるような表現ができます。それを無意識にできるようにするそうです。

 


 「押し」です。

曲の最初の音などを強調したい時に使う方法です。息を吹き込み始めて、音が出る前にすばやく指を上げ、音が出始めたら下ろします。字で表現してみると、「ドーー」と鳴る所が、「(ヒュ)レ ドォーー」となります。(ヒュ)は音が出る前の、空気が流れる音。篠笛では弱く小さい音からだんだんと大きくクレッシェンドしていくことは簡単ですが、急に強く吹き込んでもアクセントには限界がありますが、この方法を使えば、突風が障子にぶつかったような音で アクセントを効かすことができます。


 次はビブラートです。

定規で引いたような直線的な音ではなく、声楽家が全身でからだを震わすような感情表現をするために横隔膜を震わして出す長音です。
「横隔膜を震わせて歌う様に波打つ音色」です。 口先だけで息を吹き込むのでなく、横隔膜から気管総てを使って鳴らす音です。 指を速く動かすだけで表現できない せつない音色です。

 


 「かざし指」について。

さんさ踊りには、「喜月」の四本調子の篠笛を使います。指の使い方は、左の穴から左手人差し指、中指、右手人差し指、中指、薬指を使いのす。一応の音階は開放状態でファ、左手人差し指を押さえて、ミ、以降レ、ド、ラとなります。かざし指というのは、右手人差し指を押さえて、ドを鳴らし次の音に移る時、右手中指を穴に半分”かざし”ドとラの中間の音が入り込んで なだらかなメロディーになります。
言葉で表現してみると、ドとラの中間の音を、巻き舌の「ル」で表すと、ドレミミ レー というところが ドルレミミ レー となります。レー ドーレ が レー ドルレ に、レー ドレミ が、レー ドルレミ となります。太鼓のリズムが一拍を四分割しているところを、笛は一拍を六分割して吹いています。太鼓のリズムからわざとずらして、シンコペーションして笛の音を揺らして 印象的に聞かせることになります。


 かざし指に関する補足説明

右手人差し指で普通に穴を塞ぐ時は、第一関節、あるいは第二関節の腹にしろ(わたしは第二です)床に平行(これを仮に0度とします。床に対して垂直な指の方向を90どしとます。)に指を置くとしますと、かざし指は穴の手前の縁に触れますが、笛に対して30-45度の角度を保ったまま、完全に塞いだりはしません。半音低くするための手法は異なります。
七本調子の笛が甲音(高い音)が良く出て、澄んだ音色なのにたいして、 四本調子はしっとりした落ち着いた音色がします。
さんさ踊りでは、「教え太鼓」の時、一八「いっぱち」が一人でゆっくり踊る時は、呂音「りょおん」(低い音)で笛の聞かせどころとなり、全体踊りで太鼓が加わると甲音で勢いを付けます。高低両方の良さが出せる「調子」だといえます。

また、 「喜月」という銘は、西洋音階に一致している種類だそうです。